第7章 終・嘘つきとさよなら
ガバッと泣きじゃくる僕に二つの温もり…
でも…
【遅くて心配したのよ…!!?】
【風夜、風夢はどうしたんだ?】
二つの温もりの正体はお母さんとお父さんであった
【崖…からッ…!】
【崖…?】
僕は指を差すと、お父さんが崖の方を見に行って顔を青ざめた
【こんな所に崖があったとはっ…!!】
【落ちた…】
【落ちた…? まさか風夢がここから落ちたのか!!?】
【違うッ…
風夜兄さんがッ…!!】
=ザァアア…=
沈黙になった事で、風に揺れる草の音が大きく聞こえた…
【風夜は風夢が落ちてしまった事で混乱してしまっているのだな…】