第7章 終・嘘つきとさよなら
驚いた表情をしている一希と気付いた風夜はギリギリで振り下げた刀を止めた
一希「こっ、殺されるかと思ったぁ~…;」
風夜「わっ悪い、気が動転しててよ…」
一希「斬られなくてよかったけど…、何があったの…?」
風夜「…聞こえなかったのか?」
一希「何を…?」
こてんっと首を傾げる一希に風夜は目を見開く
風夜「俺以外に誰かの声が聞こえただろ!!?」
一希「え!!? 俺は風夜以外の声は聞こえなかったよ? 風夜の怒鳴る声が聞こえたから俺はここに来たわけだし…」
風夜「…俺だけに、聞こえていたのか…? ……そういえば! 一希無事だったんだな!!?」
一希「うん!! 突然現れた黒い影にさらわれたみたいだったけど、なんとかして逃げ出したの!」
風夜「黒い影か…、それにも注意した方がよさそうだな…」
風夜は進む道の方を向いた
一希「…他の皆は…?」
風夜「一希と地土を探す為に一人ずつバラバラになったんだ…。 見つけ次第、この城の頂上で打ち合う事になってる」
一希「そっかぁ…」
「見つけたぞ!!」
「捕らえろ!!」
「絶対に逃がすな!!!!」
風夜「ゲッ;」
風夜と一希を見つけた隊士の軍勢