第7章 終・嘘つきとさよなら
予美「カステリャーノ国の人々達を一応町の外に避難させているけど…、大きな被害が出なければいいんだけど…」
ロウ「…戦いに無傷っつう都合のいい事はねぇだろうな…」
マグカップの破片で指を切ったロウは痛みで顔を歪ませた
予美「大丈夫?」
ロウ「…痛いな…、でも…
死ぬ方がもっと痛いんだろうな…」
刈阿「…十数年前…、影隊長は恋人を亡くされたんでしたっけ…」
予美「…! 刈阿副隊長!!」
ロウ「…古い話だ。 俺も若すぎたって事で、死なせてしまったんだ…」
刈阿「…そうですか…」
ロウ「ところで…」
ロウは血をペロッと舌でなめ取り、首を傾げる刈阿を見た
ロウ「その怪我は?」
刈阿「これは…;」
予美「私が誤解しちゃってボコボコにしちゃったの」
えへへっと微笑む予美
ロウ「……お前も相変わらずだな…;」
予美「そう?」
ロウ「…頑張れよ、瀬丈副隊長…」
刈阿「はい…;」