第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
\狙われたモノ、それは…/
炎輪「…君は、覚悟が出来てるかい?」
雫「…はい…
この身をもって償いますッ…」
それが、雫の罪の重さ
炎輪「…明日まで、君の仲間と共に居る事を許そう」
雫「…私は…」
炎輪「な? 君は問題ないかな?」
地土「…大ありだ…!!」
左目を完全に開いた地土はチャキと指と指に挟んだメスを構え、笑う炎輪に向かって投げて攻撃を仕掛けた
炎輪「血の気が多い男だな、広原地土…」
炎輪は後ろへと飛んで避けたが、地土はすでに次へ動いていた
地土「子を追い詰める親が何処に居る!!?」
炎輪「追い詰める? いや、俺は目を覚まさせてあげただけさ」
地土「そんなの違う!!!!」
地土は一本のメスを炎輪に向かって振り下ろしたが、すぐさま懐から取り出した鞭のような縄がそれを防いだ
地土「俺のメスが貫通しない…!!?」
炎輪「この鞭は特別製でね? どんな刃でも切れたりする事はないのだよ」