第5章 *一番大きな感情編* 完結
母さんは、俺を受け入れてくれるか。 拒絶されたらどうしようと…
そう思っていたが、俺は恐怖よりも会いたい気持ちが勝った
会いに行った
【おじさん】
巨大な門の前
ここに入れるのはここの北門からだけ、民証を持った者や商人くらいしか入れない
【んー…? お主は民か?】
年とった門番のおじさん。 俺が小さい頃からずっとこの人だった…
【我ですよ。 地土です】
俺がそう名乗れば、おじさんは驚いた顔をする
【おぉ!! あの時のやんちゃ坊主か!!? 元気にしとったか!!?】
【うん、この通りピンピンしてるよ?】
おじさん変わってないな…
すると、おじさんの表情がダンダンと曇っていった。 …何故そんな顔をする…?
【ねぇ、母さんは元気にしてる?】
どうして困った顔をするのさおじさん? 答えてよ?
【おじさん!! 母さんは元気にしているよね!!?】
【…亡くなった、よ…】