第5章 *一番大きな感情編* 完結
\それからの暮らしは幸せのはずだったのに…/
地図から見たマオン国の島の隅っこにある森。 人は滅多に来ない、それは"不気味"といわれているから…
でも実際はそうじゃない、緑豊かで食料が豊富な森なんだ
何故、知ってるかというと…
【地土、昔はこの森を遊び場にしてたって本当?】
森の中を歩く俺についてくる少年……和真が問いかけてきた
【そうだよ】
そう、ここの森はまだ俺が母さんの元に居た頃、よく遊び場にしていた森だ
【我は昔、マオン国に住んでいたんだ】
【昔…?】
【我は四歳になった頃にカステリャーノの施設へと入れられた、幼馴染みはその施設から一緒に居た二人なんだ】
俺は口を動かしながら二人を森の奥へと導く
【施設に居たの? …お母さんやお父さんは…?】
はるの言葉で、俺はピタッと立ち止まった
母さんはマオン国に居るだろうか…?
息子の俺を、覚えていてくれてるだろうか…?