第5章 *一番大きな感情編* 完結
また少年は笑ってポケットの中から折り畳まれた紙を取り出した
【…何だ、それは…?】
【兄さんの手配書、だよ?】
広げられて見せられた手配書とかいうそれ…
【…我の顔写真…?】
【兄さん、指名手配になってる悪魔だよね?】
この指名手配書は、帝国ナイトオールから出された手配書だった
【賞金首・五千万マニ…】
※マニ=円
いつの間にこんなモノが?
【凄い大金が兄さんの首に懸かってるんだね?】
五千万マニ…。 確かに大金だ、だけど安いような気がするのは気のせい…?
【お前も我の首を狙うか?】
俺の問いかけに少年はキョトンとした後、首を横に振った
【俺じゃ弱くて話にならないよ】
…ま、当たり前の事だろうな…
【兄さん兄さん】