第5章 *一番大きな感情編* 完結
【…これで、何人目かな…?】
覚えきれないほどの数の人を俺は殺めた。 殺め続けた
そうしないと、俺は悪名高くなれない…
…あれ? おかしいな、俺は一体…
【…貴方…、何者…?】
可憐な女の子が立っていた。 俺が殺めた倒れている人を見て瞳に恐怖が映った事にすぐに気付いた
【…君、何処の子だい?】
【…】
返事はない。 俺を恐れているのだろう………まぁ、無理はない
【…どうして?】
可憐な女の子はポツリと言葉をこぼした
…何が?
【貴方の未来が、見えないーー…】
【…君、まさか特殊能力者だったりする…?】
ビクッと可憐な女の子の肩が揺れた。 …図星か
【………もいい…?】