第5章 *一番大きな感情編* 完結
くるくる、クルクル、狂々と、受話器を通して通じる狂気…
黙った貴方は、どのくらいの俺の狂気を感じた?
【何人、何十人、何百人…。 かかって来ようと、我は殺せる覚悟があるよ…?
おいでよ、殺してあげるから。 来なよ、闇に落としてあげる
悪魔の俺が地獄へ導いてあげるよ…?】
それを最後に通話が切れた。 [ツーツー]…と通話が切れた音がする中で俺はニヤけ続けた
彩ト雪ハ渡サナイ。 ダッテ、俺ハ悪魔ダモン
【今日は夕日が綺麗だね】
窓の外から見える黒ずむ夕焼け…
【明日は天気が荒れるね】
明日天気にな~れ
【あ、裏だ。 明日は雨だね】
何処かでそんな声が、聞こえたような気がした
【彩、雪…。 血の雨というのを見せてあげるよ】