第4章 *因果と雨編* 完結
優(夢……か……)
優はベッドから起き上がり、窓から雨が降っている外を眺めた
優(五月下旬……梅雨の時期は夢を見る…
忘れられない夢を…)
風時「あ! 優さん!
汗びっしょりじゃないですか!!?」
いつの間にか隣に立っていた風時の声に優はビクッと肩を震わして驚いた
優「風時…? …いつの間に入って来たんだい?
勝手に入って来ちゃダメだろう?」
優はにこっと笑って風時の頭を撫でた
風時「ごめんなさい優さん!;
ノックしても返事がなかったので心配で勝手に入っちゃいました…」
優(…ノックしてたのか…
全然気づかなかったなぁ…)
風時「優さん! お薬持って来ましたよ!vV」
風時は小さな紙袋に入っている薬を優に差し出す
優「…ありがと、風時」
優は風時から薬を受け取った
風時「ぼっ僕が新しく開発した栄養剤と風邪薬です!
害がないか確認済みなので安心して下さい!!;」
優「そう、わざわざありがとうね風時?
風時は将来、いい医師になれるかもね?♪」
風時「…優さん」
風時はスッと優から離れた
優「…? 風時?」
風時「…ちゃんと、休んで下さいね…?」
風時は部屋から出る時