第8章 新旧双黒/そうだ、街コンへ行こう
芥「…どうした?」
私「いや、芥川くんが可愛すぎて…」
芥「からかっているのか?」
私「いや違うんだ…ほんと、可愛いんだよ」
芥「馬鹿か貴様は。僕は男だ。可愛い筈が無いだろう。聖子の方が可愛いに決まっている」
私「へ……」
今!私の名前!!呼んだ!!?
あと可愛いって言った!!?
私「もう1回!!」
芥「は…?」
私「もう1回さっきのセリフ言って、ちゃんと私の名前も呼んで? 貴様っていうのは無しね」
芥「な…!?/// 一度しか云わぬと云っただろう!?」
私「この私が許す!もう一度云いたまえ!!」
芥「何故上からなのだ!!?」
私「だって私の方が歳上だもの♪」
芥「くっ…二言など無い…故に…」
ぐっと腕を引かれて
ちゅっと口付けをされる。
強引なのに、それは繊細で優しかった。
芥「これで…我慢しろ…///」
顔を染めて、目を逸らす目の前の萌える生き物は何?
…あぁ。天使か。
芥川くんかと思った。
私「ねぇ、これは好意を持って貰ってるって自惚れても良い訳??」
芥「…好きにしろ…///」
私「じゃあ好きにするね♪」
芥「…? おい、そっちは…」
私「すぐ帰るなんて勿体無いでしょ?」
呆れる芥川くんの顔も可愛いなぁと眺めつつ
二人で夜の散歩を楽しんだのでした。
おまけ↓
私「ねぇ、芥川くんって太宰さんの事好きなの?」
芥「ふん…好きなどという簡単な言葉で片付けられる訳がない。太宰さんは僕にとって…」
私「あぁ待って、今ペン出すから、メモるから!」
芥「メモ…?? 何故そのような…」
私「ちょっと次の作品への参考に…」
芥「作品…??」
おわり。