第3章 私が好きなのは...
華菜「あのね、私が好きなのは……」
アリババ.白龍「「す、好きなのは……?」」
私がそう言葉を紡いだら白龍くんとアリババくんの声が重なった。
華菜「泣き虫な白龍くんでも、女癖の悪いアリババくんでもないから」
アリババ.白龍「「えっ⁉︎」」
私は躊躇いもなくそう答えた。
白龍「じゃあ、貴女が好きなのって誰なんですかっ⁉︎」
アリババ「そ、そうだよ、俺達じゃないなら華菜は誰が好きなんだよっ‼︎」
白龍「ま、まさか……アラジンさんとかって言わないですよねっ⁉︎」
アリババ「あんなエロガキなんてやめとけよ、華菜⁉︎」
華菜「いや、あの……アラジンでもないからさ……」
勝手に暴走しないでよ、2人とも……。
というか、白龍くんもアリババくんも『泣き虫』と『女癖の悪い』をスルーするのはなんでなの……?