第3章 学校の先生はみんな同じなんだよ
-ヒロインSide-
「俺は坂田銀八だ、よろしく頼むなァ」
「……」
坂田銀八…
先生…。
もしかしたら…
この先生なら――。
「お前が春野華菜かァ?」
「…はい…」
「そうか。今日はなァ、お前と話がしたくて来たんだ」
「話?」
「あァ。お前、高1から学校に行ってないらしいなァ?」
「…どうしてそれを…?」
「お前の幼馴染の沖田総一郎くんから聞いた」
「総悟から…?」
「そうそう、総一郎くんから」
「……」
この人…
総悟の名前…
間違って言ってる…。
「なんで学校に行ってないんだァ?」
「それは…。っ! …とりあえず、ここじゃなんだから…中へどうぞ」
「あ、あァ…」
そう言って先生を家に招き入れた。