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例え間違った生き方でも(完)

第4章 チャンスなのに…


★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 
 

「まさか、またアンタに会えるなんてねィ」

「......」

「フッ。その目は"俺を殺す"って感じの目ですねィ」

「お前の所為で...お前の所為でオレは!!」

「"人を殺せなくなった"ですかィ?」

「ッ!!」

「図星かィ?」

「くっ!!」

「でもな、アンタが"人を殺せなくなったのは俺の所為じゃない"だろィ?」

「ッ」

「アンタが"俺の言葉を聞いてこんなことが間違ってるんだ"って気付いたからだろィ?」

「......」

「いや、アンタは"何らかの理由"で"心を偽ってまで今までやって来た"そうだろィ?」

「なんで...貴方はいちいち...あたしの心を抉ったりするのよ...?」


どうして、
こんな奴に出会ってしまったんだろ......。


コイツと出会わなければ
"心が揺れること"だって
なかったはずなのに......。


何でコイツと出会ってからのあたしは
こんなに心が締め付けられるように
苦しいの......。

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