Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第18章 いい夫婦の条件
「ちょっとそこ座ってくれる?」
翔くんが、リビングの床に座布団を二枚並べ、正座の姿勢で座ると、もう一枚を指さした。
「なに、どうしたの?」
「いいから座って?」
僕は素直に座布団にペタンと座ると、いつになく真面目な顔をした翔くんをジッと見つめた。
怒ってる…のかな?
眉間、超皺寄ってる…(;^_^A
「ねぇ、急に改まっちゃって、何なの?」
そんな鬼瓦みたいな顔してたら、不安になるじゃんか…(๑•᎔•`๑)
「俺ね、智君に一度聞いてみたかったことがあってね?」
「僕に…何を?」
「俺達ってさ、夫婦じゃん?」
「う、うん。一応そう…だよね…」
改めて“夫婦”なんて言われると、ちょっぴりむず痒いような、恥ずかしいような…σ(//ω//)テヘ
「一応って…、智くんにとって俺達の関係って、そんなもんだったの?」
「い、いや、そうじゃなくてさ…。なんて言うか…、世間的には認められてない、って言うか…」
そう…
僕達の関係は、世間一般で言うところの“夫婦”とは、意味が違う。
だって僕達…男の子同士なんだから…
「まあ、そうだね。確かに普通の夫婦とは違うからね? だからこそ、って訳じゃないんだけどさ、色々決めとかない?」
翔くんがゴホンと一つ咳払いをして、背筋をピンと伸ばした。