Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第80章 嫌い…、だけどやっぱり好き♡
「じゃあ、次はサクライくん」
先生にお名前を呼ばれて、ショウくんが立ち上がる。
みんなから「おめでと」されるのも、パチパチされるの、僕は”はかだしい”から好きくないけど、ショウくんは別。
ちょっとだけトキトキしちゃうの♡
でもね、ショウくんたらね…
「サトくん、おれ…ね…」
って言ったっきり何にも言ってくれなくて…
いつおは”かんちょー”なんてしたことないショウくんだから、僕は”チンパイ”になっちゃったの。
だからね僕、心の中でいっぱいおーえんしたの…、ショウくん”ばんがれー”って…
そしたらね、ショウくん…
急に椅子をパーンとひっくり返したかと思うと、黒板の前に立つ僕の所まで来て、折紙で作った青いチューリップ(?)を差し出した。
「んと…、僕にくれるの…?」
「う、うん…」
「ほんと…に…?」
「あのね、サトくん…」
「なあに…?」
「おっきくなったら、おれと……してくれる?」
「え…?」
今なんて言ったの?
僕、お耳が壊れちゃったの?
良く聞こえなかったよ…
でもね、ショウくんにそう言われた時、僕のしんぞーがキュンてなって、お顔もポッなって、それからとーってもしあわせな”おもち”になったんだ。
それからかな…
僕が小学校でお誕生日会を開いて貰うのが好きになったのは…
でも、あの日翔くんが何て言ったのか…どうしても思い出せないんだよな…
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