Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第74章 君の背中♡
「頑張って」
なんて、きっと言葉にしなくたって伝わったよね?
「行ってくる」
笑顔でそう言った翔くんに、ホントはね、ギュッてして、チュッてして…ちゃんと伝えたかった。
でもね、僕の知ってる翔くんは、それを望まないことを、僕は知ってるから…。
だって、たまに見せるドヤ顔は、翔くんからの「大丈夫」の合図なんだもんね?
ちゃんと見てて、って…
だから、僕はずっと見てた。
翔くんの背中を…
でね、思ったんだ。
背中、すっごくおっきいな、って。
いつも見てるよ?
いつだって僕は翔くんの背中を見てる。
だから見慣れてる、って思ってた。
でもね、今日は違ったんだ。
優勝旗を手にした翔くんの背中、すっごーくおっきくてさ…
僕、思わず抱き付きそうになっちゃった♡
それくらい、翔くんの背中、かっこよかったんだ。
だからね、早く帰って来て?
僕、待ってるから。
ギュッてして、チュッてして…、そんで、いっぱいいっぱい疲れた身体を僕で癒して?
僕、ずっと待ってるから…、翔くんの帰りを…
で、誰よりも真っ先に言うんだ、
「おかえり」
「おつかれさま」
って…
❤おわり💙