Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第69章 Gなんかに、負けないもん!
「たっだいま〜♪」
早くクーラーのきいたお部屋でゲームをしたかった僕は、玄関のドアを開けると、靴をポンポンッと脱いでリビングに駆け込んだ。
そしたらね、パパがお布団バシバシとスプレーを持って、リビングの真ん中に立ってた。
「何してるの?」
聞いてもパパは答えてくれない。
「ねぇ、パパったら!」
「あ、ちょっと…、うわっ! 和、ソコソコッ!」
パパがスプレーをプシューッと撒き散らしながら、僕の足元をお布団バシバシで叩く。
僕はとうとうパパがおかしくなってしまったのかと思いながら、自分の足元を見た。
そしたらね…
そしたらね…
僕の丁度爪先の所にね…
真っ黒でね、ツヤツヤしたのがね、カサカサッて…
「いや〜〜〜〜〜ん(。>﹏<。)💦」
「よ、よし、動くんじゃないぞ、いいか…、行くぞ…」
パパが僕の足元に向かってスプレーを構える。
「うぅ〜、早くぅ〜(T^T)」
「お、おぅっ…、パパに任しとけ!」
「う、うん…」
あ、でもパシンてされるのはヤダなぁ…
だって僕の足の上でペチョンてなったら…考えただけでゾワゾワするよ…(>_<)
僕は目をギュッと瞑った。
そしたら、僕の足元が急にヒヤーンとして、カサカサがガサガサに変わった。
「よし、もう大丈夫だぞ、和…」
「ホント…? ホントのホント?」
「うん、ホントにホント」
僕はゆっくりおめ目を開けて、自分の足元を見た。
そしたらね、さっきまで僕の爪先のところでカサカサしてた黒いヤツは、床の上でジタバタしてて…
「ま、まだ死んでないじゃん! 早くどっかやってよ〜(>_<)」
また復活したら大変だもん(T^T)
「お、おう…!」
パパがトドメのプシューを吹きかけて、グッタリしたところで用意してた割り箸で黒いヤツを摘んで、袋にポイッと入れた。
で、袋の口をキューッと縛って、窓からお庭にポイッと投げた。
「ふぅ〜、これで一安心だ♪」
「ねぇ、もう出てこない?」
「うーん、それは分からないなぁ…」
えっ…、また出て来るかもしれないの?
やだなぁ…
あっ、でも大丈夫だよ!
だってまた出てきたら、その時はまたパパが退治してくれるもん!
プシューッと、ね(・ω<)-☆
だからもう怖くなんかないんだもんね〜♪
おわり♡