Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第30章 5色の手裏剣
カズくんパパにもナデナデされて、最強の忍者になれて、嬉しくなった僕は、スキップでお家に帰った。
「たらいま〜! 母ちゃん、聞いて聞いて?」
母ちゃんはやっぱりキッチンで刀を持って戦っている。
今日の敵はお肉のようだ。
「母ちゃん、あのね、僕ね…」
僕は母ちゃんのエプロンを引っ張った。
でも母ちゃんは…
「智…、先にお手々に洗ってらっしゃい」
って…
アレ?
今日の母ちゃん、ちょっとだけ怖い…
僕は母ちゃんのエプロンから手を離して、洗面所に向かった。
いつもは使わないけど、石鹸でアワアワにしてお手々を洗った。
「母ちゃん、お手々洗った。…んでね、僕ね2今日ね…」
お手々も洗ったし…今度こそ…
「智、宿題はやったの?」
あ…、まだだ…
「はあ…ε-(´-`*) 遊んでばっかもあえいけど、ちゃんやることはやらなきゃダメよ?」
「…あい…」
「で? 今日、何?」
「あのね、僕ね、最強の忍者になったのよ?」
スゴイでしょ?
褒めて褒めて、いっぱい褒めて?
「そ? じゃあ、お勉強も出来るわよね?」
えっ…?
「だって智は“最強の忍者”なんでしょ? だったら宿題なんて、お手のモンよね♪」
うっ… Σ(⊙ω⊙)
「分かったら、さっさと宿題やる!」
「あ、あいっ!」
あ〜あ、せっかく最強の忍者になれたと思ったのに…,
やっぱり僕は母ちゃんには勝てないみたいだ…
でも、いつか…(ง •̀_•́)ง
僕の忍者修行はまだまだ続く…?
わけないでしょ(笑)
おわり♥