第9章 Loved one〜政宗ルート
ふと目がさめると何も纏ってない飛鳥が腕の中で寝息を立てる
(無防備な寝顔…可愛いな…)
そっとおでこに口づけすると薄っすらと目が開く
「政宗…おはよう」
頬を染めそう言うとぎゅっと胸に抱きついてくる
(くそっ、全然足りねぇじゃねぇーか)
それだけの仕草で政宗自身はいきり勃つ
『飛鳥…』
そっと膨らみに手を掛けると
「だっ!ダメだよ!朝だし…恥ずかしいし」
そう言って褥から出で着物を羽織る
(これ…どーすりゃいいんだよ…)
苦笑いしながら起き上がると飛鳥は汗でベタつく髪をひとまとめにする
政宗はそっと褥から出で引き出しから簪を出し飛鳥の髪に挿す
「えっ、これって…」
飛鳥が見ると三日月の簪
あのお店で可愛いと思ったもの
『俺の兜と一緒だ。いつだって一緒にいるって証だ。それに…よくに似合ってる』
ふにゃっと笑い
「うん、ありがとう!政宗とお揃い…嬉しい」
微笑む飛鳥にちゅっと一度だけ口づけをする
すると飛鳥はハッと我に返ったように顔を上げみるみる青ざめていく
『どうした?飛鳥?』
そっと顔を覗くと
「秀吉さんに…秀吉さんにお泊まりダメって言われたんだった…怒られる…」
フッと笑い飛鳥の肩を抱くと
『俺も一緒に怒られてやる』
そう言ってまた飛鳥を褥に連れ込むのであった…
おまけ
昼過ぎに城に帰ると門の前で仁王立ちの鬼…いや…秀吉が立っていた
『おーまーえーらー!』
「ひいっ!」
『うわっ!』
二人は首根っこを掴まれて秀吉の部屋に引きずられる…
解放されたのは夕餉の前だった…
完