第56章 夢幻〜家康〜
オマケ
褥で抱き合って横になってると飛鳥が不安げに呟く
「信長様の文…なんて書いてあったの?でかい戦なんでしょ?」
『戦は勝ったよ…終わった』
キョトンとした飛鳥に
『だから、終わったの』
「えっ?終わったの?いつ?」
胸に飛鳥を抱え込み顔を見られないようにする
『全く…あの人は…』
信長からの文…
飛鳥に今宵夜伽を命ずる
阻止したくば暫く帰すでない。
信長に飛鳥を掛けた戦を仕掛けられた家康…
負けるわけにはいかなかった…
「家康…?」
『あんたは俺の腕の中にいればいいの』
こんな戦飛鳥には告げられない…
腕の中で飛鳥の温もりを確かめた。