第2章 完結:インキュバスの世界から人間の世界へ
「~~っ・・・。」
「思い出してくれたか?」
「思い出したも、なにも。恥ずかしくて死んじゃう・・・」
「あの時のハニーの喘ぎ声に顔は、忘れられないくらい最高だった。俺がここに来たのは、一生の契約を交わす為なんだ。この意味、分かるよな?」
あれ・・・なんで?見られてるだけで
体も心も熱いの?・・・
「わ、分からないよ・・・ライトさん・・・っ・・・」
「つまりは、こういう事だ。『誓いの口付け』これで契約は完了して好きな時に自由に食事する事が可能という訳なんだがーーーどうやら、効き目が表れたようだ・・・」
するりとゆっくり背筋を撫でられ、体が勢いよく跳ねる。私に何をしたの?
「インキュバスとサッキュバスという生き物は、獲物を捕獲する時に、麻酔をかけて動きを封じる事が出来る。所謂『媚薬』の効き目の成分と同様という訳だ。まさに『効果覿面(こうかてきめん)』だなーーーいい顔させてくれる。お腹空いたから、ゆっくりじっくり食べる時間としよう。ハニー・・・」
「あ・・・ライトさ・・・」
退こうとしても蛇に睨まれた蛙のように体が麻痺して、言う事聞かない。ライトさんの好き勝手に私の体に味見されて感じていく。
強引なのに、気をつけて、優しくしてくれて・・・
悪い人じゃないのに凄く、好い人・・・
キスがこんなに気持ちいいなんて・・・
「・・・ん・・・これで、契約は完了だ。俺はここでしばらく人間となり共に生活をする。宜しくなハニー。」
契約をされたインキュバスのイケメン男性のライトさんと生活する事となり、これからどうなってゆくのか
楽しみでもあり、不安もある。
食事という事は、朝はやられたから
昼、おやつ、夕方、夜、深夜、早朝!
体が、もたなくなっちゃう・・・
これ以上食べさせたら太っちゃうよ・・・
流石に毎日は・・・少しは休ませないと。でももし、病気や栄養失調とかなっちゃったらーーー
複雑な気持ち・・・