第2章 トラウマ
あたしにはトラウマがある。
線路を通り、デカイ音を立てて走る・・・電車。
キャス「やだあああああぁぁぁあああ!!」
??「大人しくしろ!!」
キャス「やだ!!お兄ちゃん!お兄ちゃあああああああァァん!!」
??「お前の兄はこねーよ」
??「この前海賊団に入っただろ」
ガタン────────────────────────────
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────ス────────────キャ────ス──────
キッド「キャス!!」
キャス「船長・・・」
ガシッ
キャス「船長!船長!!」
キッド「どうした?!」
キラー「キッド・・・あれだろ」
キッド「・・・あぁ」
あたしのトラウマ。電車。誰にもちゃんと話したことはない。トラウマが起こると船長とお兄ちゃん(シャチ)の名前しか出てこない。
キッド「なぁ、キャス・・・」
キッド「少しずつで良い・・・」
キッド「お前のトラウマの原因を教えてくれ・・・」
キッド「時間は掛かってもいい・・・教えてくれ・・・」
キャス「・・・はい・・・」
あたしは少しずつトラウマのことと、兄のことを話した。
キャス「13年前・・・お兄ちゃんが・・・海賊団に入ってから」
キャス「お母さんも・・・お父さんも・・・死んで・・・1人になって・・・」
キャス「知らない大人の人に・・・線路に足を叩き付けられて・・・」
キャス「・・・右足を・・・引かれて・・・」
キッド「わかった・・・もういい」
キッド「ありがとう・・・」
時間は掛かった。
船長に会ったとき・・・右足が無いことがきっかけだった・・・。
兄のことは少し話した。そしたらね、
キッド「俺と来るか?海賊ならいつか会えるはずだ・・・それとも・・・俺の女になるかw」
そして船長のもとにずっといる。
足も鉄。心はもう砕けたガラス。
会えるはまだまだなのかな・・・。
会ったらあたしだってわかるかな・・・。
13年間────~END~