第46章 お泊り・5日目
ケイト「クレハ」
クレハ「?どうしました?」
ケイト「誕生日おめでとう^^//」
そう笑いかけるや否や私をその場へ押し倒し、唇を奪いました。
クレハ「…//ありがとうございます^^//」
ケイト「あのさ、お墓は治療院にもあるんだよね?」
クレハ「ええ。知っているかと思いましたが…」
ケイト「お墓って、家の中に作っていいものだっけ?;それも個人の私有地に;」
クレハ「……これはお母様から聞いた話です」
ケイト「え?うん」
クレハ「市役所の人に聞いてみた所、「遺骨を入れる時に埋葬許可を取れば問題ない」とのことでした。
昭和1年に移り住んだのですが、その名目で建てられた日本庭園にある「馬鹿でかい墓」は昭和3年に建てられたものです。
つまりを言うと「墓地埋葬法」ができる昭和23年5月よりも前に建てられた墓である為、「既得権」というものが発生しているそうです」
ケイト「既得権?;」
クレハ「地目が『墓地』でない墓地は全国に沢山あります。
それが何故かについて今から説明しましょう。
昭和23年5月に「墓地埋葬法」が制定されました。
その時点から私有地にお墓を新たに建ててはならないと決められたのです。
そして『この法律が制定される「前」から「自宅の庭」に「先祖代々のお墓」を所有していた場合』は『市町村としても強制的に撤去はできない』ので、そのまま墓地として存在しているのです。
これを『既得権』と言います。
ちなみに「新規の墓石建立」は法律的に認められていません。
よって、私達は昔からある墓石をそのまま使用して納骨する他ありません。
だから先程言ったように「埋葬許可」を得れば問題ありません。
「昭和3年に建てた」と墓にも書き込まれているからこそです」
ケイト「じゃあ治療院のこれは?」
クレハ「先祖代々続くお墓、それを石碑として残したものです。
骨は庭に墓が建てられた時に全て移動させています」
ケイト「1500年分の骨…大変そう;」
クレハ「修業に最適でしたからね(キラン)
当時、あのような時代でありながら自給自足で80歳までは生きていたそうですから//(目を瞑り」ふふんっ←腕組みして胸をこれでもかと言わんがばかりに張っている、それはもう露骨に
テロップ『メチャクチャ自慢げだ』