第6章 絵描きな潤くん
透明な絵の具をたっぷり染み込ませた筆先で、円を描くようにして、ピッコロちゃんの先っぽから根っこにかけて滑らせる。
そうすると、ピッコロちゃんが少しずつ上向いてきて…
「さ、智さん…、俺、俺っ…」
まちゅ潤の腰がクネクネと動く。
「ふふ、そろそろ白い絵の具が欲しいなぁ、って思ってたんだ♪」
オイラはまちゅ潤の肩をトンと押して、お立ち台の上に上体を押し付けた。
んでもって、ピンッとなったピッコロちゃんの根っこを持って、ムギュムギュしてやると、
「し、白い…絵の具…? えっ…待って…そんな…あっ、あ、あ、あ、無理っ…!」
床に着いた両足がブルブルッと震えて、ピッコロちゃんの先っぽから、白い絵の具がピュピュッと飛び出した。
オイラはそれを、筆から持ち替えた黒い画用紙で受け止めた。
「(。・о・。)わお! 凄いじゃん、ほら見て見て♪」
まちゅ潤の白い絵の具を見事受け止めた、黒い画用紙をまちゅ潤に向かって見せた。
「もう、ここなんて最高じゃない? このさ、飛び散った感じ、分かる?」
あ、でもちょっと待てよ…
コレはコレで中々いい感じなんだけど、な〜んか物足りないんだよな〜(ーωー).oO
うーん、どうしよっかなぁ…
オイラは、今だにトロトロと白い絵の具を先っぽから溢れさせるピッコロちゃんをマジマジと見ながら、両腕を組んで首を捻った。