第4章 ロールキャベツ系執事
「…ん、んぅ………?」
「…あ、お嬢様おはようございます。気分は如何ですか?」
そう聞かれ、私はゆっくりベッドから体を起こした。
「…さっきよりは体が軽くなりました。多分大丈夫だと思います…ってあれ?なんで谷崎さんか此処に…?」
「国木田さんにお嬢様の様子を見とけと頼まれたので。…そうだ。お嬢様、一寸失礼しますね。」
そう言うと、谷崎さんは私のおでこに手を当て、熱を確かめると、安心した様な笑顔を見せた。
「熱も無さそうですね。良かった…」
「すみません…国木田さんにも谷崎さんにもご迷惑をおかけしました。…あ!!どうしよう、今日の分の授業が…!!!」
「…お嬢様…真面目ですね。」
谷崎さんは苦笑いしながらも、大丈夫ですよ、と宥めてくれた。
「それはそうと、お嬢様、お腹空いてませンか?」
「…え?いや、大丈夫でs…」
(ぐぅぅぅ〜…)
「…大丈夫じゃ無いですね?」
…笑われてしまった。
「うぅ、わ、笑わないでくださいよ!!!と言うか、今何時ですか!!!?」
「えっと、今午後5時を少し過ぎた頃ですね。」
「ご、5時…!?」
何時の間にかそんなに時間が経っていたのか…
私が青ざめて考えていると、扉の向こうからノックの音が聞こえた。