第36章 無言のチクリ
土方
「終…どうした?」
終→プラカード
「これを…」
斎藤さんは私が捨てたボイスレコーダーを土方さんに渡した
(あ……)
私は背筋に冷たいものが走る
敵の情報を知っておきながら無かったものにするのは…
局中法度で処罰される対象になっている。
(私……)
土方さんはそのボイスレコーダーの再生ボタンを押し、
入店から入店後のトラブルまで…の記録を聴き始めた。
(もう…どうなったっていいや……)
諦めに似た感情が溢れ出して目から大量の涙がこぼれた。
土方さん、篠原さん、斎藤さんがボイスレコーダーを黙って聞いている。