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【HQ】俺が恋したのは超鈍感少女だった

第17章 狂気な愛




俺が話してるにも関わらず、
佳奈は俺が正座している膝を
ドンドンと、叩いてくる。


「なに?痛いんだけど…」

「痛いって顔してないしー!
それより京治ヤンデレ!
…でもなぁ、京治ならいっかぁ…」


…は?
俺ならいい?
俺の隣に黒尾さんいること忘れてんのかこの人。


恐る恐る黒尾さんの方を見る。


…やっぱ、怒ってるよなコレ。
あんま分かんないけど。
でも分かる。
表情は変わってないけど、オーラ的な何かが怖い。


すると、黒尾さんが口を開く。

「佳奈。俺がヤンデレじゃイヤなのか?」


なんだ黒尾さんも可愛いところがあるじゃないか。
俺殴られるかもって少し思ったけど平気そうだ。



「私は、テツにもっと愛されたいの!
だから私がイケナイ事したならテツのためなら死んでもいいよ…?
でも私、テツのこともっと知りたいから…
もっと私のこと愛してほしいから…ね?」


「お前さぁイケナイ事とかヤメロよ。
なんかエロいだろ?」


佳奈は、何が?
とでも言いたそうな顔をしているが、
俺もその気持ちはよく分かる。


すると、
黒尾さんは、俺の名前を呼ぶ。


「赤葦。
お前が佳奈のことをどれだけ好きなのか分かった。
でもな、今は俺の方が佳奈を好きなんだ。
もう昨日みたいな行為はさせないし、佳奈のためにさせられない。
もし、俺のせいで佳奈が泣いたって佳奈が言ってた時は、
俺のことを怒れ。佳奈のために。

…まぁ怒られたって佳奈の愛は終わんないけどな。」



「佳奈が泣いてたら俺が喰うんで気にしないでください。」


黒尾さんが佳奈を、
悪意で泣かすことはないと思う。
でももし、それで佳奈が泣いたなら、
俺は全力で黒尾さんを怒る。
佳奈のためにも。
黒尾さんのためにも。



「でもテツは私のこと泣かせないでしょ?」

「泣かせない…なぁ…
お前が言うとやっぱダメだな」


黒尾さん。
それ、俺も思いました。
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