第13章 俺の欲しいもの【花宮】
今日は俺の誕生日。
『ねぇ真。何か欲しいものある?』
幼馴染みのはこうして毎年俺に欲しいものを聞いてくる。
いつもの俺なら…
花宮「特にねーな。」
って、言ってた。
だから結局が自分で選んでプレゼントをくれてた。
けど、本当は欲しいものがあった。
ずっと恥ずかしくて言えなかった。
今年こそは言おうと決めた。
『ねぇ真。何か欲しいものある?』
花宮「あぁ、あるよ。」
『うそっ!?珍しい。』
花宮「なんだよ、その反応。あったらダメなのかよ。」
『だって、いつも特に無いって言うから。…それより何が欲しいの?』
花宮「その前に…お前、俺が欲しいって言ったら絶対くれるか?」
『う、うん。私に用意できるものなら。』
花宮「よし、分かった。その言葉忘れんなよ。」
『分かった、約束する。…それで何が欲しいの?』
花宮「お、お前が欲しい。」
『えっ…い、今何て?』
花宮「だから!!お前が欲しいって言ってんだよ!!」
『う、嘘…。』
花宮「こんなところで嘘ついてどーすんだよ。これは本当だよ。、お前が好きだ。」
『真…。私でいいの…?』
花宮「バーカ。お前がいいから言ってんだろ。」
俺はそう言ってを抱きしめた。
そしたら俺の腕の中で…。
『私も、真のこと好き。』
って、が言ってきた。
だから俺は…。
花宮「バーカ。」
そう言ってさっきよりも強く抱きしめた。