• テキストサイズ

黒子のバスケ(短編集)

第4章 誰よりも早く伝えたい【水戸部】


今日は彼の誕生日。
それで今は体育館で彼を待っているところです。

『早く来ないかな。……あっ、来た!』

私は彼の元に駆け寄り抱きついた。

『凛くん、誕生日おめでとう!!』

水戸部「!?」

彼は最初驚いた顔をしていたけど、すぐに笑顔になって私のことを抱きしめてくれた。

『凛くんごめんね、急にメールで呼んだりして。朝練があるの知ってるのに…。』

私と彼の家は反対方向にあるため、一緒に登校が出来ない。だが早く彼におめでとうが言いたくて、早めに来てもらうようにメールをした。

『でも、おめでとうって誰よりも早く言いたかったの。』

私がそう言ったら、彼はさっきよりも強く抱きしめてくれた。

『凛くん?…(ありがとうって言ってるのかな。)』

私はそう思って、私も強く彼のことを抱きしめた。

『あっ、そうだ!これプレゼント。』

水戸部「?」

『開けていいよ。』

彼はプレゼントを開けた後、中に入っていた手作りの手袋をしばらく見つめていた。

『形ちょっと変になっちゃったけど…。』

私がそう言うと、彼は手袋をはめて笑顔を向けてくれた。

『(気に入ってくれたみたい。…良かった。)』

彼は普段無口だけど、いつもちゃんと気持ちを伝えてくれる。
そんなところが好き。

『凛くん!』

水戸部「?」

『凛くん大好き!!生まれてきてくれてありがとう(*^^*)』


他side

日向「なぁ、どうする?」

リコ「どうするって言われても…。」

伊月「どのタイミングで入ったらいいか分からないな。」

小金井「もう朝練無しでいいんじゃない?」

リコ「あんたねぇ。」
/ 69ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp