第1章 闇色夢綺譚~花綴り~
改めまして私、雪村千鶴です」
身なりは男の装いをしてますが、一応女です。
「あ、貴女を着替えさせたのは私です」
彼女はご安心を、と言いながら片目を瞑り舌をちょっとだけ出す。
その姿が何とも愛らしく、萌え死にさせたいんですか、コノヤロー。と叫びたくなる。
私は脳内で一人悶えていると彼女は私に着替えを渡してきた。
「平助君のだと少し短いかも知れないので…」
斎藤さんのを借りてきました。と私に渡してきた着替えはあの斎藤一の袴であった。
私の身長はこの世界…この時代では少し高い部類に入る。
彼女と藤堂平助のだともしかしたら着れない可能性があったのだ。
しかし、私が着ても良いのだろうか。
あの斎藤一の袴を。
これは、テンション上がるわ。
私はいそいそと襦袢を脱ぎ始めた。
すると、彼女から熱い視線が注ぎ込まれる。