第5章 恨み?
男はチっと舌を鳴らし保健室から出て行った。
私は安心感を得たのか、ヘニャへにゃと座り込んでしまった。
高杉「おい。大丈夫か?」
『う、うん』
嘘。全然大丈夫じゃない。怖くてまだ震えてる。
下を向いてたら視界が少し高くなった
『えっ?』
今の状況。
高杉ノ学ランを羽織った私は高杉にお姫様抱っこされてます。
『えっ!?ちょ!おろしていいから!』
高杉「病人が何言ってやがる。」
高杉くん。が入ったのは男が出てきた向かい側のベッド。しわくちゃになったシーツがある。
私はその子に寝かされた。
ふわっと高杉くんの匂いがする。
なんて言うか。いい匂い。
高杉「ここで寝てろ。」
私は学ランを返そうとすると
高杉「着てろ。ここは日当たりワリィんだ。それに、あいつがいたベッド行くのは嫌だろ。それ着て寝てろ。」
そう言われ、学ランを着る。やはりでかい。
私に布団がかけられる。
そこでも高杉くんの匂いがふわっと。
高杉くんに抱きしめたれてるみたいだ。ってこれただの変態じゃん!!
でも、嫌じゃない。むしろこっちのほうがいい。
ドキドキする心臓を抑え、眠りについた。