第44章 ましゅまろ
O side
翔のビールを飲むペースがかなり早い。
酔わなきゃ言えないのかな。
さっきから自分の唇を指でフニフニ摘まんでる。
キスしたいならそう言えばいいのに。
俺だってキスしたいんだよ。
翔に触れたいんだよ。
でもさ翔に可愛らしく甘えられたい訳だ。
贅沢なのかな。
ビールの空き缶が3本4本と増えた頃
翔かフニャフニャし始めた
S 「ねぇ・・さとしくん・・」
そんな潤んだ瞳で見つめられたら
俺の決心揺らぎそうなんだよな。
そう思っていたら
S 「さとしくん・・どうしてチュウしてくれないの?ねぇチュウしてよぉ」
翔がやっと甘えてきた。
ニヤケそうな顔を引き締めて
「翔からしてよ」
俺がそう言うと、みるみるうちに翔の顔が真っ赤になった。