第9章 いちごみるく
一瞬、動きを止める雅紀。
そりゃそうだろ。こんなの見せられたら。
もう、どうしたらいいのかわからなくて
ただ俯いてると
A 「翔ちゃん!ごめん気が付かなくて!
翔ちゃんも男の子だもん辛かったよね!」
風邪引いたら困るからまずはお風呂だな
なんてブツブツ呟きながら
俺を風呂の椅子に座らせると
シャワーで汗を流してくれる。
モコモコの泡で身体を洗われ
ワシャワシャとシャンプーされて
今、右手を上げた状態で湯船に浸かっている
完全に素っ裸の俺と
服を着たまま腕捲りだけした雅紀。
とにかく恥ずかしい。