第77章 2年も音信不通の旦那は旦那じゃねえよ
そこにはカナタさんがいた。
カナタさんは送金が止まってしまった我が家の経済状況を心配して、
給金日になるとこうやって必ず出向いてくれている。
★歌舞伎町からは引っ越しました家賃が高いので★
カナタ
「ほら…今月分……」
白い封筒を私の手に持たせる
みわ
「あの…カナタさん……もうこういうの……」
私は始を、日中と夜中…終さんの実家に子守を頼み働きに出ている。
カナタ
「朝から晩まで働き詰めのお前が心配なんだよ!」
確かに…最近は睡眠3時間とれれば良い方だ。
みわ
「あの人からの送金は止まっているけど、
置いていってくれた貯金には手をつけてないから
何かあっても大丈夫なんです…だから……」
カナタさんに袋を押し返した
贅沢はできないけど生活には困らない最低限は稼いでいる。