第50章 【特別章】おむすびころりん。
「終さーん!終さーん!!」
アフロ野郎の嫁、みわが息子を抱き土手に現れた。
みわ
「終さんも居ないし、沖田さんもいない……
お昼ご飯作って来てって確かに言われたんだけどなぁ〜」
予定外の登場人物に私は扱いを戸惑う。
こいつも穴に転がらせてやろうか……!
と思ったけど、
可愛い赤子の息子を抱いてやがるのを思い出した。
駄目だ!私の中の善が駄目だと言っている!!
でもみわがどんどん穴に近づいていく。
駄目だ!そっちに行ってはだめだ!!!
このまま行ったら落ちてしまう!可愛い赤子が落ちてしまう!!!
だ、誰かを登場させよう!!
いや、もうそんな余裕はない!!!
一か八かだ…おむすびころりんにこだわるのはもうやめだ!