第40章 巣立ち
玄関に着くと……
みわ
「!!」
【佐藤!!これやるから二度と戻ってくるな!】
と書かれた弾幕の下に…
私へのプレゼントが沢山置かれていた。
リボンがついたマヨネーズや、
リボンがついた麻の紐の束や、←ナニコレ何に使えば良いの?
リボンが付いたラケットとシャトル、
前に作った山崎さんが白眼をむいてる遺影、
リボンが付いた使いやすそうな新しいトイレブラシ、
いつか沖田さんに
駄目元でおねだりしたけどやっぱり
買ってもらえなかった高いチョコ、
沢山の手紙や餞別と書かれた封筒…
食堂の無料券…
(みんな…ありがとう……ありがとう…)
私は隊士さん達を起こさないように声を殺して泣く…
みわ
「さようなら…みんな……」
キャリーにプレゼントを1つ1つ丁寧に詰めると、
私は玄関を出て門へ向かった。
絶対に後ろは振り向かない。
私を見送る沢山の視線と目が合ってしまったら
決心が揺らいで戻ってしまいそう…
(ありがとう…)