第36章 山崎の師匠
山崎
「やっぱり秋枝さんには敵わないや……」
山崎さんが申し訳なさそうにこちらに歩いてくる。
みわ
「?」
秋枝
「山崎!あれほど気をつけろって言ってた身の潜め方、ダメダメじゃないか!!」
山崎
「す、すみません!!」
秋枝さんが山崎さんを叱っている
(これは……)
私が呆然としていると、
山崎
「秋枝さんは監察の先輩であり俺の師匠なんだ。」
得意げに話す山崎さん。
みわ
「え?おばちゃんが監察…師匠…?
えっと…真選組の監察は吉村さんと山崎さんと…
死んでしまった篠原さんだけじゃ…」
秋枝
「今は一線から退いているからね…正式な監察ではないけど、
一応給事のおばちゃんしながら籍だけ残しているのさ。」
みわ
「……」