第1章 オジさんの導き
暫く待合室で待っていると、
あのオジさんが呼びに来てくれた。
「待たせたね」
みわ
「いえ…」
「…佐藤さん本当に!!すまない!!!
こちらのミスでね…打ち切られた求人票を出してしまったみたいなんだ…」
みわ
「!(´⊙ω⊙`)!」
オジさんは申し訳なさそうに私に謝ってきた。
(オジさんのせいじゃない…)
せっかくの好条件の求人だったから残念だったけど諦めるしかない。
みわ
「いいえ気にしないで下さい。また探します。」
「悪いね……その代わりにもっと良いところ探すよ!」
落ち込んでいる私を励ます為かオジさんは、
私の手を引っ張ってまたあの席へ戻った。
すると……
"プルルルルッ…"
オジさんの作業机の上の電話が鳴った。
「もしもし?」
オジさんは素早く受話器を取り応対をする。
「え?え?…はい、分かりました!ありがとうございます!!」
"カチャ"
オジさんは受話器を置くと嬉しそうな顔で私を見てきた。
「良かったね!!佐藤さん!
真選組から連絡が入って面接させて欲しいってさ!!」
みわ
「(´⊙ω⊙`)」
諦めていたから信じられなくて固まる。
「急で大変だけど1時間後に面接だって。大丈夫?」
みわ
「え!?1時間後!!?」
心の準備がまだだ…
「大丈夫!佐藤さん可愛いし!大丈夫大丈夫!!」
(可愛いなんて誰からも言われた事ないですよ…オジさん…)
みわ
「あの…わたし…面接苦手で…心の準備が……」
「大丈夫大丈夫!!なんか笑っとけば可愛いから大丈夫だって!」
(オジさん面接をなんだと思ってるんだろ……)
オジさんに背中を押してもらい
真選組屯所へ向かい歩きはじめた。