第34章 しんしんと雪が降る夜は…
だけど終さんは甘えさせてくれない…
みわ
「もしかして私の事…邪魔になりましたか?」
終
「どうしてそうなるの」
私は困った歳下の婚約者だ。
本当は心配してくれてるって分かってるのに酷い言い方して…
でもどうしても大人になりきれない。
みわ
「私は…私の意思で此処に来ました…
だから私は私の意思で出ていくと決めるまで女中は辞めません……」
斉藤
「……」
きっと怒っているであろう終さんの顔をまともに見れない…
みわ
「………」
私は居づらくなって終さんの部屋から出た。
(冷静にならなくちゃ……)