第22章 既成事実
チュンチュン……
みわ
「ん……」
あの謎が残る夜からもう3日…
今日はついにお見合いパーティーの日だ。
みわ
「……」
せっかく立ち直ろうとしていた矢先に見てしまったものだから、
精神的に本当に辛い。
みわ
「……」
嫌々布団から出ると
ちょっぴりよそ行きの着物に着替え、
いつも垂らしている髪の毛も綺麗にまとめ、
普段あまりしない化粧も済ませた。
そして亡くなった母から貰った梅の簪をさし支度は無事に終わり、
姿見の前でボッーとする。
(…ちっともワクワクしない…)
"トントントン"
部屋がノックされた。
みわ
「……?はい、どうぞ。」
"ガラガラガラ…"
瀬戸
「おい、そろそろ行く….…」
みわ
「今行きます。」
瀬戸さんが固まった。
みわ
「あの……?」
瀬戸
「馬鹿…喋んな……喋ったら綺麗じゃなくなるだろうが。」
みわ
「し…………し、失礼!!」
瀬戸
「……」
瀬戸さんが私の側に来た。
みわ
「?」
瀬戸
「馬鹿…ほら肩にゴミ付いてるって…こんなんじゃ貰い手見つかんないぞ?(笑)」
みわ
「ありがとうございます…」
瀬戸さんや数人の隊士の方達と会場へ向かった。