第23章 秘密 白布賢二郎
図書室に入るとしん、と静まり返っている。
それは、まあ当たり前か
本を探そうと、少し進んだところに、
あっ、と声を出す賢二郎
「…牛島さんと天童さん」
「あれれれえぇ〜?彼女連れぇ?」
「まあ、はい」
『ど、どうも…』
バレー部の、牛島さんは入学する前から知っていた。
レギュラー陣も、多分知らない人はほとんどいない。
だから知ってる…のだけど、天童さんは少し苦手だったりする。
「そうだ、一緒に勉強する?俺たちも復習になるしね〜
若利クン?」
「俺は構わんが」
「…俺もいいけど由佳、いい?」
『え、あ、うん…』