第83章 ホワイトデー
「一期、お前の材料はこれだ。…頑張れよ。」
「はい、ありがとうございます。燭台切殿と大倶利伽羅殿、昨日は買い出しを頼んでしまってすみませんでした。」
大丈夫だよ!と笑う燭台切殿と、こちらを一瞥して手元に目を落とす大倶利伽羅殿。
昨日の午後、お二人に買い出しを頼んでいたんです、ありがたいですな。
「一期は何を作るんだ?主にどんな驚きを用意してるんだい?」
「生チーズチョコレート、と言うらしいです。私も食べた事は無いのですが…」
後ろから覗き込んできた鶴丸殿に、チーズとチョコレートを見せながら話す。
「へぇ、驚きだね。合うのかい?」
「味は僕が保証するよ!」
その様ですな。と、返すと、こくこくと頷く。さて、私にも作れるだろうか?