第80章 特別
「「「「じゃあ俺、厚と手合わせまだあるからまたな!」」」」
「「早く帰ってきてね?皆が待ってるよ!」」
「……うん、必ず帰るからね!」
俺の手に触れていた手がぎゅっと握られる。そっと頭を撫でれば、早く帰りたいね、と小さく呟く。
「ばみちゃんや次郎ちゃんも、長谷部と一緒で、これ以上強くならないくらい頑張ってくれたんだ。髭切や膝丸も、来てから日が浅いのにもう特二と特三だよ。早く帰って直接褒めてあげたい。」
そうですね、しかし、早くて一ヶ月とは聞いたがどうなるのか‥
「皆が主の為に頑張っています。今は、主も皆の無事と一層の成長を祈ってやって下さい。戻れるまでは俺が傍に居ますから。ね?」
「「待って、待って!俺も居るよ!」」