第79章 愛のカタチ
「光忠をに嫁入らせ候へ。」
ちゃんの手を握って、解った?と聞けば、燭台切光忠が伊達から水戸へ伝わった時の有名な台詞だよね、と頷く。
「でもそれ、みっちゃんが自分で言っちゃったらまるでプロポー、ず…?」
そこまで言ったちゃんが、伊達男がぁ‥と両手で顔を隠す。
え、何かおかしかった?
「うぅ‥」
「もしそうなったら…あぁ、いや、ならなくても僕はいつでも構わないんだけどさ、結婚しよう。」
赤くなって黙り込むちゃんをぎゅっと抱き締める。だってそれほど君が好きなんだよ!解らないかなぁ。
心も身体もこれから先にある未来も全部、僕にちょうだいよ。そしたら絶対幸せにする自信あるんだよ?
「ちゃん、もう一度、愛してるって言ってみて!」
そしたら、もう離してあげないから。