第79章 愛のカタチ
「用意出来たよ、入るね?」
今日は、前にちゃんが選んでくれた黒いコートを着てみたけど、どうだろう?
裏地が深紅色で、僕っぽいとか言ってたっけ。
部屋へ入ると、デートデートと言いながら調べものをしている。
「ちゃん?」
「‥あ、みっちゃん、それ着てくれてるんだね!良く似合ってる。やっぱり格好いいよ。」
「ふふ、ありがとう。」
調べものかい?と、ちゃんの後ろからパソコンの画面を覗き込むと、見ないで見ないで!と手で隠す。
「見られたら不味い物?」
「いや、不味くはないけど…と言いながら手を退かす。」
「おすすめ‥デートプラン…??」
うん、と照れた様にこちらを向く。