第74章 君がため
「僕等と一緒に寝たら良いんじゃないかな?昨日一緒に寝たけど、一回も魘されていた感じはなかったよ。ね?長谷部君。」
「あ?あぁ…そうだな。確かに朝も落ち着いていた様に見える。」
「はぁ!?お前達、一緒に寝たのか!何だそりゃ、俺も呼んでくれよ!」
茶化す鶴丸を宥めた一期一振が口を開く。
「主殿が不安にならない環境を作る事はとても良いと思います。彼女の事です、きっと話したら理解もしてくれます。‥が、正直、自分以外が一対一で主殿と寝て欲しいと思わないのですが…」
「はは、一期君、意外と独占欲あるんだね。」
からかわないで頂きたいですね、と笑う一期一振は目が笑っていない。