第72章 能楽
鶴丸の旦那が言っていた通り、本当に海は青くてこんなに目が痛い位に光るんだな!
「め…目があぁ‥」
「あはは、薬研今度はあのアニメ見てたの?」
大将を笑わせたくて、昨日見たアニメの真似をして見せる。
海に着くなり、雪を投げ出した鶴丸の旦那が長谷部や一兄に追われてあんな遠くへ行っちまった。
「伽羅ちゃん、どお?綺麗でしょ?」
「…別に。眩しいだけだ。」
「ふふ、君は素直じゃないな。主ちゃん、伽羅ちゃん喜んでるよ?」
「光忠は黙ってろ。」
うん、伊達の二人は相変わらずだな。
隣の大将を見れば、二人の会話を聞きながらにっこりと微笑んだ。