第64章 フランボワーズ
「大将はいつも俺に一線引いてる感じだっただろ?他の兄弟には全力で馴れ合うのにさ。でも昨日は大将から俺を抱き締めてくれた。酔っててもな、嬉しかったんだぜ?」
「薬研…」
「なぁ、もう一度俺を抱き締めてくれないか?」
だめか?と聞くと、そっと俺の背中に腕が回った。
「薬研…ずっと一緒に居てくれてありがとう。薬研が居てくれて、私凄く心強いんだよ。極になって格好良くなって帰ってきてくれた時も本当に嬉しかった。今も最前線で戦ってくれてるでしょ?そんな頑張ってくれてる薬研が大好きだよ。良かったら私からのチョコレート貰って下さい。大好き。」
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