第59章 当世の一日
片付けを終えて部屋へ入る主殿を見送る。
「薬研君、昨日は綺麗だって言ってたけど、主ちゃん、可愛いだろ?」
「なんだ、なんだ?驚いたね、薬研もこっち側だったのか?」
「はぁ、うちの本丸はどうなっているんだ…」
「主殿は無意識に不意討ちばかりしてきますからな。困りますね‥」
「……まぁ、確かにな。大倶利伽羅の旦那はどうなんだ?」
「馴れ合うつもりはない。‥お前等とはな。」
「はぁ、伽羅ちゃんまでとは‥」
自己申告していない者を含めたらどれだけになる事やら…
取り敢えず、一旦思考を止めた。